グラフィック実績
トリニティカレッジ広島医療福祉専門学校/トリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校
トリニティカレッジ広島校・出雲校の学校案内「GIFT/JOURNEY」の企画・編集・デザインを担当しました。本制作では、「介護・保育という仕事を、日常の小さな物語から描く」というコンセプトのもと、職業理解の新しい伝え方に取り組んでいます。
一般的な学校案内のように職業や資格を説明するのではなく、日常の中にある何気ない出来事や人と人との関係性に焦点を当て、「生活の延長線上にある仕事」としてその価値を伝える構成としました。読むことで自然と「この仕事とは何か」が立ち上がってくるよう、編集設計そのものをコンテンツとして機能させています。
誌面構成は、学校案内全体をひとつの物語として再構築。学生の生活風景をベースに、人物同士の距離感や行為の連なりを丁寧に切り取り、視覚と言語を組み合わせて「人と人のあいだに生まれる価値」を表現しました。学科紹介の前後にはストーリー性のあるビジュアルページを配置し、断片的なエピソードを積み重ねることで、職業の意味が自然に理解される流れを設計しています。
また、広島校と出雲校それぞれに異なるテーマを設定。出雲校では「GIFT」をテーマに、人と人との関係性の中で生まれる一瞬のやり取りを切り取り、広島校では「JOURNEY」をテーマに、学びの時間を人生の連続性の中に位置づけて表現しました。同一の職業を「瞬間」と「連続」という異なる時間軸から捉えることで、より立体的な理解へと導いています。
撮影においては、ロケーションや光、人物配置、小道具に至るまで事前に設計した香盤をもとに進行。限られた時間の中で、学生生活のリアリティと空気感が伝わるシーンを丁寧に積み上げました。
職業の説明ではなく、「なぜこの仕事を選ぶのか」という感情に寄り添うこと。
本冊子は、読む人の中に静かに価値が芽生えていく、新しい学校案内のかたちを目指した制作事例です。