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株式会社JR西日本レールテック 広島支店
株式会社JR西日本レールテックは、JR西日本グループの施設系主要会社として、新幹線・在来線の軌道整備や検査、大型保守用車機械の修繕、さらには線路を支える土木構造物の維持管理など、鉄道輸送の根幹を担う幅広い事業を展開しています。安全で快適な鉄道輸送を支えることは、同社にとって社会的責任であり誇りでもあります。そうした使命のもと、現場の技術者たちは日々研鑽を重ね、確かな技術で「鉄道が動き続ける日常」を守り抜いています。
今回制作した採用案内では、同社の4つの採用部門のうち「構造物部門」にフォーカス。橋梁やトンネル、ホームなど、鉄道に欠かせない土木構造物の点検・補修・改良といった業務を通じて、どのように鉄道の安全を支えているのかを明確に伝えることを目的としています。
コンセプトは「日常」と「非日常」。普段、私たちが当たり前のように利用している鉄道インフラは、見えないところで日々の努力によって支えられています。構造物部門の仕事とは、そうした「あたりまえの安全」を守るために、地道な点検や補修を積み重ね、いざという「非日常」に備えること。その視点の対比をビジュアルコンセプトに据え、構造物部門の使命とやりがいを直感的に感じられる構成としました。
デザインでは、現場写真とイラストを組み合わせ、仕事内容を理解しやすく整理。点検風景のリアリティと、橋やトンネルなどのスケール感を伝える構図で、「働く現場」の臨場感とチームの連携力を表現しています。また、トーン&マナーはレールテック全体のブランドイメージを踏襲しつつ、構造物部門らしい堅実さ・信頼感・静かな使命感を感じられる色調で統一。見る人に、同社の誠実な仕事への姿勢と、現場のプロフェッショナリズムが伝わるデザインに仕上げています。
日常を支える、積み重ねの力。
その言葉のとおり、構造物部門の仕事は決して派手ではありません。しかし、その一つひとつの確かな積み重ねが、人々の安全な移動や生活の基盤を支えています。今回の採用案内では、そんな「見えない場所で社会を守る仕事」の意義と誇りを、丁寧に、誠実に伝えることを目指しました。