80年の歩みを、次の世代へ。 見る・感じる・伝わる、記念誌のかたち。

株式会社シンコーは、広島に本社を置き、船舶の機関室ポンプやオイルポンプ、LNG ポンプ、発電⽤タービンの製造を中心に、長年にわたって日本のエネルギー輸送、発電分野を支えてきた企業です。創業80周年を迎えるにあたり、従来の社史とは異なる「読まれる記念誌」を目指して、80周年記念誌の制作を行いました。

これまで10年ごとに正史形式の社史を編纂されてきましたが、「文字ばかりで読まれにくい」という課題がありました。そこで今回は、社員やその家族をはじめ、幅広い読者が親しみを持って読めるよう、ビジュアルを多用した誌面構成に刷新。創業80年の歩みを、見て、感じて、自然に理解できる一冊を目指しました。

デザイン面では、シンコーのコーポレートカラーであるブルーを基調とし、長い歴史の重みと落ち着きを感じさせる色調で統一。表紙には黒とブルーの二種類の箔押しを施し、シンプルながらも高級感のある仕上がりに。さらに見返しにはラメ入りの用紙を使用し、これからの輝きを象徴するアクセントとしています。

企画面では、入社間もない若手社員やその家族にも楽しんでもらえるよう、複数の特集を設け、会社の成り立ちから現在、そして未来への想いまでを多角的に構成。文字だけでなく、写真や図版を交えながら、80年の歴史と企業文化を生き生きと伝える誌面としました。

長年受け継がれてきた技術と信頼を礎に、未来へ向けて歩みを進めるシンコー。その姿勢を、親しみやすく、誇りをもって後世に残す記念誌となりました。