ライツ・ラボ

パッケージ実績

農園の日々を描く線が、やがて風景になる。 実りを運ぶ箱に、久和田農園の物語をのせて。

「ぶどう農園」梱包資材

久和田農園

広島県三原市高坂町で、ぶどう・梨・白ネギを栽培・直売する久和田農園。認定エコファーマーとして、土づくり・化学肥料・農薬の低減を一体的に実践しながら、果実づくりに取り組んでいます。

今回、久和田農園からのギフト・発送用ボックスとして、ギフト箱とダンボールパッケージ、2種類の箱デザインを担当しました。農園の風景や作物の特徴を生かしながら、箱を並べたときに視覚的に「風景が広がる」というコンセプトを意識した設計です。

まずギフト箱では、より贈答用途を意識した設計を行いました。従来より一回り小さいサイズを採用しつつ、表裏にぶどう・梨をモチーフにしたパターンをあしらい、「中身を開ける前から何が届くのか伝わる」デザインを意図。側面にはダンボール箱と同様、農園風景のアイコン群を展開し、並べたときに風景がつながる視像効果を維持しました。

次にダンボールパッケージでは、フタ部分にはシンプルにロゴとアイコンを配置し、宅配ラベル貼付スペースを確保。側面には農園を象徴する樹木・山・果樹・畑などをアイコン化した線画を全面展開し、複数箱を並べることでひと続きの風景が生まれるよう演出。配置や間隔を調整しながら、並べた際にパノラマ感を感じられるようデザインしています。

これら2種類のボックスは、久和田農園が果実を届ける手段としてだけでなく、ブランドとしての物語性を伝えるツールとして機能します。箱という「器」に込める風景性と統一感、そして並べて使用されることを前提にした伸びやかな表現を意識した設計です。

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