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鉄を熔かし、未来を鍛える。 100年の歩みを刻む、大田鋳造所の記念誌。

100周年記念誌

株式会社大田鋳造所

1923(大正12)年に創業した株式会社大田鋳造所は、広島を拠点に、鉄を熔かし、鋳造という伝統技術を磨き続けてきた老舗企業です。自動車部品や産業機械部品など、社会の基盤を支えるものづくりに携わりながら、時代の変化に応じて技術を研ぎ澄まし、挑戦を重ねてきました。創業100周年という大きな節目を迎えるにあたり、その歩みを後世に残し、社員や関係者が誇りを共有できるよう、記念誌の制作を担当しました。

記念誌は、表紙+見返し+本文16ページのシンプルな構成。3代目代表による巻頭あいさつでは、創業者・2代目代表との思い出を交えながら、これまでの歩みと次の100年への決意を綴っています。続く本文では、各年代ごとの主な出来事をまとめた年表を中心に、企業の成長の軌跡を明快に整理。ページをめくるごとに、鋳造技術の発展とともに歩んできた100年の歴史が浮かび上がる構成としました。

また、誌面後半には、現在の工場や働く社員の姿を撮影したビジュアルページを収録。鉄を熔かす真剣な眼差しや、仕事に向き合う笑顔など、日常の中にある「職人の誇り」を感じられる写真で、読む人に「今」の大田鋳造所の熱量が伝わるよう意識しました。デザイン面では、企業ロゴのカラーであるオレンジを基調に設定。書体には力強さと個性を持つフォントを採用し、伝統を守りながらも常に新しい挑戦を続ける企業文化を表現しています。ページ数を抑えた構成ながら、書体・写真・色使いに変化をつけることで、見応えとテンポを両立させました。

さらに、本記念誌の制作と並行して、公式サイト(https://www.ohtachuzousyo.co.jp/)のリニューアルも担当。
「100年企業としての信頼」と「若手が誇りを持って働ける現場」を両立して発信できるよう、デザインとメッセージを連動させています。

100年の重みを感じさせながらも、次の100年に向けた新たな一歩を刻む一冊。
鉄を熔かし、技を磨き、人を育ててきた大田鋳造所の「これまで」と「これから」をつなぐ記念誌です。

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