「はさめずこいいろ」の旨みが引き立てる、海の恵み。 上質を味わう、えび惣菜パッケージデザイン。

加熱調理用に冷凍されたえびの惣菜半製品パッケージをデザインしました。ベトナムで漁獲されたえびに、三重県・福岡醤油店の醤油加工品「はさめずこいいろ」で下味をつけた商品で、揚げ物と焼き物の2種類を展開しています。「はさめずこいいろ」は、「箸ではさめない料理」という意味に由来する名前を持つ、同店のベストセラー商品であり、豊かな旨みと深い香ばしさが特長です。

パッケージデザインにあたっては、価格帯にふさわしい上質感を重視し、市場調査を行った上で、調理写真を活かしながらも高級感のあるビジュアルを目指しました。冷凍状態のえびを見せるよりも、調理後の美味しさを印象づける方が効果的と判断し、表面は全面ベタ仕様としています。裏面の余白に必要な情報を整理することで、機能的でありながら洗練された印象に仕上げました。

写真撮影はキッチンスタジオで行い、スタイリストによる調理・盛り付けのもと、アレンジレシピを含めた調理例をカメラマンが撮影。皿やクロスは複数の候補を事前に準備し、現場で料理の仕上がりに最も映えるものを選定しました。光沢や湯気の質感など、細部までこだわることで、香りや温度が伝わるような臨場感を表現しています。

また、商品名や食品表示に関しても、デザインコンセプトと整合を図りながら総合的にサポートしました。惣菜半製品に必要な表示項目や栄養成分、注意書きなどを整理し、法規に則った形でレイアウトを設計。最終的な食品表示チェックおよびJANコードの発行は福岡醤油店が担当し、品質と信頼性を備えたパッケージとして完成しました。