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食べることは、つくる人とつながること。 広島の「食」の物語を届ける、ローカルメディア。

食べ物付き定期購読誌「ひろしま食べる通信」

株式会社中本本店

「食と農(ときどき漁)」をテーマに、広島の「つくり手」と「食べる人」を結ぶローカルメディアとして誕生した『ひろしま食べる通信』。広島県内各地の生産者を特集した情報誌と、その生産者が育てた食材をセットで届ける「食べもの付き情報誌」として、2016年に創刊しました。

発行元である中本本店が新しい地域貢献の形を模索する中で、『東北食べる通信』の理念に共感し、広島版の創刊が実現。豊かな流通の裏で生まれた「生産者と消費者の距離」を埋めたいという思いが出発点でした。大地や海の恵みが食卓に届くまでの過程、そこに関わる人々の思いや哲学を伝えることを目的に、誌面づくりを続けてきました。

創刊から5周年を迎えた2021年には、年6回発行から季刊へと刷新。タブロイド型から書籍型へとリニューアルすることで、読者が「本のように読み返したくなる」一冊を目指しました。誌面では、生産者の現場を取材し、写真と文章でその土地の風土、家族の営み、食への姿勢を丁寧に紹介。広島県民を中心に、県外にも多くの愛読者を得ました。

『ひろしま食べる通信』が提案したのは、単なるグルメ情報ではなく、「食べものの背景を知ること」そのものの価値です。誌面で物語を読み、届いた食材を味わい、SNSやイベントでつくり手とつながる。その一連の体験を通して、「食べる」ことの意味を再発見する。そんな小さな循環を地域に生み出してきました。

2023年2月に惜しまれつつ休刊となりましたが、創刊から7年間で紡いできたつくり手たちの言葉と読者の共感は、今も多くの人の心に残り、広島の「食の物語」を語り継いでいます。

現在は『ひろしま食物語』として、編集した記事が公開されています。
https://test.tsukuruhitoniainiiku.jp/

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