ウェブ・動画実績
広島工業大学専門学校
IT、情報、電気、機械、建築、土木、音響・映像といった多様な専門分野を擁し、西日本でも有数の規模を誇る工業系専門学校――広島工業大学専門学校のウェブサイトを制作しました。前回のリニューアルから約10年が経過し、コンテンツ構成やデザインが現状に合わなくなっていたことを受け、学校の魅力をより明確かつ効果的に発信することを目的に、全面的な刷新を実施しました。
リニューアルにあたっては、まず「誰に、何を、どのように伝えるか」という根幹から設計を見直しました。受験生・保護者・在校生・卒業生といった多様な閲覧者を想定し、それぞれが必要とする情報に最短でアクセスできるよう、情報構造を再構築。学科紹介、資格・就職、入試案内などの主要コンテンツを中心に、導線設計を最適化しました。ページの階層を整理するだけでなく、文言や見出しの表現も再設計し、閲覧者が迷わず読み進められるよう、ナビゲーションの一貫性を重視しています。
特に、学科ページでは「この学びの先に、どんな未来があるのか」を明確に伝えることを意識。授業風景や実習シーンなど、学生たちが主体的に学ぶ姿を中心に据えた写真を数多く採用しました。キャッチコピーや見出しのトーンも、技術を“難しいもの”ではなく、「自分の未来をつくるもの」として感じられるよう調整し、専門性と親しみやすさのバランスを取っています。さらに、卒業生のインタビューや進路実績など、学びの成果が伝わるコンテンツを随所に配置。リアルな声と実例を通して、学校の信頼性と将来性を可視化しました。
デザイン面では、「清潔感」「信頼感」「進化」をキーワードに、学園カラーの落ち着いた赤色とグレーを採用。明るい余白と整然としたグリッドデザインにより、工業系専門学校としての堅実さを感じさせながらも、若い世代に響くスタイリッシュさを兼ね備えました。また、スマートフォンでの閲覧を前提としたレスポンシブデザインを導入し、画面サイズに応じて最適な表示を実現しています。
さらに、入学希望者が最初に触れる「ウェブサイト」と、資料請求後に手に取る「学校案内パンフレット」を連動ツールとして設計。ウェブでは「情報の広がり」と「リアルタイム性」を、パンフレットでは「読みやすさ」と「信頼性」をそれぞれ担う役割とし、媒体の特性を活かしたコミュニケーション設計を行いました。どちらを見ても新しい発見や理解が得られるよう、デザインやコピーのトーンを統一しながらも、情報の深度に違いを持たせています。
学校パーパスである「好きをスキルに、その先へ。」を、視覚的にも構造的にも体現すること――それが今回の制作の核です。単に情報を掲載するだけでなく、「学びが社会につながる」「好きなことが未来の力になる」という想いを、デザイン・言葉・構成のすべてで伝えることを目指しました。
信頼性と機能性を兼ね備えた新しいウェブサイトは、次代の技術者を志す学生たちにとって、学校を知る入口であり、未来を描くきっかけとなる情報発信の場。
教育の実践力と情熱をデジタルの世界に凝縮した、広島工業大学専門学校の新たな顔として生まれ変わりました。