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過去と未来をつなぐ、記憶の回廊。 30周年を飾る、パセーラの仮囲いデザイン。

「基町クレド・パセーラ」工事用仮囲い装飾

NTT都市開発株式会社

NTT都市開発株式会社が運営する広島市の商業施設「基町クレド・パセーラ」において、改装工事期間中の2Fフロアに設置された工事用仮囲い装飾を制作しました。2024年に創業30周年を迎えたパセーラ。その節目を記念し、テーマを「つながるヨロコビ」と定め、過去・現在・未来をつなぐデザインで構成しています。

仮囲いは、工事期間中にも来館者に楽しんでいただける「歩きながら見る展示空間」として設計しました。デザインの中心となるのは、30年にわたるパセーラの歩みを記録した写真群。開業当時のにぎわいやイベント、季節ごとの風景、街と人が交わる瞬間を時系列に配置し、長い年月の中で育まれた地域とのつながりを感じられる構成としました。写真は一枚ずつサイズを変えて配置し、まるでアルバムをめくるように歩きながら時間の流れをたどれる演出としています。

通路の後半には「これからのパセーラ」に焦点を当て、未来を見据えた施設ビジョンや新たな展開を紹介。さらに、NTT都市開発が手がける周辺施設も併せて紹介することで、街全体としてのつながりや発展を表現しています。

また、円柱部にはパセーラ建設当時の貴重な航空写真を大きく掲出。普段目にすることのない視点から、基町エリアの街並みと変遷を感じられる仕掛けとしました。

工事用仮囲いという一時的な空間でありながら、施設の歴史と未来を語る“壁面メディア”としてデザインした今回の装飾。訪れる人が立ち止まり、懐かしさと期待を感じながら歩ける空間となりました。

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