ロゴ実績
前川農園
廿日市市で農業を営む前川農園は、元デパートの販売員と保育士という異なる道を歩んできた姉妹が、力を合わせて新しい農のかたちを切り拓いている農家です。お二人が「前川農園」という名のもとに立ち上がり、試行錯誤を重ねながら1haの畑で多様な野菜を育て、加工品の開発にも挑戦する姿勢をロゴに込めました。
かねてより使用されていた筆文字のロゴタイプを大切に残しながら、新たな「シンボルマーク」として制作したのが本ロゴです。二本の線が交わる造形は、それぞれ異なる道を歩んできた姉妹がひとつの方向に向かう姿を象徴しています。オレンジと水色の配色は、姉が象徴する「太陽」と妹が象徴する「水」を表現し、ふたりの個性と調和を感じさせます。
二人が生み出した枠形は、前川農園が営む1haの畑そのもの。内部に配置された「▼」「●」「■」の形は、多彩な作物やそれらから生まれる加工品を表しており、それらを漢字の「前」をモチーフに整列させることで、前川農園の“家紋”のような象徴性を持たせています。
この家紋のかたちは、畑の枠にとどまらず広がり続けるように設計。姉妹が共に挑戦を重ね、地域に新しい風を吹き込む——そんな前川農園の未来への意志を形にしたロゴマークです。