地元酒蔵とのコラボレーションから生まれた「祝い酒」を包む、「語らずに伝える」パッケージ
古くから「祝い酒」として、おめでたい席でふるまわれる日本酒。中本本店の100周年を記念する品として選んだのは、同じ広島市白島地域に蔵を構える、創業200年以上の大先輩「原本店」の「蓬萊鶴」でした。「蓬萊鶴」は広島県産の素材にこだわって醸された大吟醸酒で、広島に生まれ育ち、地域と共に歩む中本本店の100周年を祝う品としてふさわしいお酒であると考えました。
そしてその「蓬萊鶴」を、100周年ロゴマークの要素を織り込んだ、オリジナル制作のパッケージアイテムで包みました。酒瓶には、扉と先(未来)へ続く階段を象った胴ラベル、「100」の数字をモチーフにした蓋ラベルを配しました。また酒瓶を包む帯紙の正面には、「100」の数字を表すために、細い幅のプリーツを1つ、広い幅のプリーツを3つ寄せました。さらに紅白の水引形のゴムで留めた帯紙の上部から、胴ラベルが「日の出」のように覗く仕掛けもあります。色設計はコーポレートカラーである「赤」と、祝祭を想起させる「金」で構成。外から見える部分を文字情報に極力頼らない、「語らずに伝える」グラフィック表現を試みた、チャレンジングなパッケージアイテムです。