伝統の「筒書き染め」で染められた大漁旗
三原やっさタコリブランディングを記念した大漁旗を制作しました。
近年では、安価なデジタルプリントのものもありますが、伝統的に大漁旗は「筒書き染め」という手法を用いています。「筒書き染め」とは渋紙で作った筒に糊を入れ、筒の先から糊を絞り出しながら生地に模様を描くという技法。糊を置いた部分が防染され、その上から刷毛で染料を塗った際に、そこだけが白く抜ける。手描きならではの味わいや手塗りならではの深みのある発色が魅力。
今回染めをお願いした、松田染物店は1702(元禄15)年から317年の長きにわたり鳥取県米子市紺屋町に続く老舗。この地はかつて染め物の町として栄えていたが、現在町内で染物店として残っているのはここだけだそうだ。現在は13代目の松田成樹さんが代表を務めている。詳しくは以下のURLより確認してほしい。
http://some.d.dooo.jp/
近年どこの漁協も同様ではあるが、三原市漁協の高齢化率は高く、一番若い組合員でも60代と聞いている。今後三原市漁師の思いを受け継ぐ若者が、この大漁旗を掲げてくれることを願っている。
http://www.miharashi-gyokyou.com/