先週公開された第59話「スチーム攻撃」ではついに、ようやく、久々に?コピー鬼が攻撃をしに、刷レンジャーの工場にやってきました!!前回来たときは、まさかの刷レンジャーは“テレワーク中”で何もできず、、。(大人しく張り紙に従うコピー鬼くん。見た目によらず健気なようです。笑 →第54話「決戦!!テレワーク」)さあ待ちに待った攻撃DAY!めずらしく順調そうな印刷さんを影からそっと観察し、、、、そしてひらめきましたコピー鬼くん。「印刷機の湿度と温度が変わったら困るだろうな〜困るよね〜それっスチーム攻撃!蒸気のチカラでお肌プルプル。湿度をあげてお部屋ぬくぬく。よぉし攻撃は成功だ!退散っ!」モクモクモク〜。面付さんに言われてようやく事態に気づいた印刷さん。戸惑いが隠せません。「今日はミスなく順調に刷れていたのに、、、!!!!?」
…とこんな感じで印刷機やその周辺の温度・湿度が変わってしまうと、印刷さん青ざめのさまざまな問題が起きてしまいます。
印刷現場は密閉空間ではないので、日によって、時間によって、天気によって温度(室温)や湿度は変化しています。基準として温度が24度。湿度が55%になるように調整され、いい感じに刷れるように管理しています。
ではもしも温度が高かったら…。これからどんどん外は暑くなってきますが、印刷ではどんな問題が起こるでしょうか?
温度が高い→暑い→乾燥(蒸発)しやすい→インクが早く乾く
な〜んだ問題ないじゃん。速乾!速乾!
で終わりそうですが、ちょっと待ったー!
温度が高いと、私もあなたもみんな暑い。そう「みんな」『熱く』なってしまう。
何が言いたいかというと、
温度が高い→暑い→印刷機も熱い!→印刷機内に付いているローラーなども熱い→インクが熱で溶けてしまう〜
インクが熱によって柔らかくなってしまうのです。ドロ〜ドロ〜のインクです。この状態で印刷をすると、インクの量が多くなってしまいます(←網点が太るため)。つまり色の再現が不安定になります。違う時期に刷ったものと見比べたら差が出てしまうかもしれません。(そうならないように、実際の機械には制御装置がありローラーの温度を一定に保っています!)
ではもしも湿度が高ったら…。
漫画の中でも紹介していますが、「波打ち」「見当ズレ」「裏移り」が起きてしまいます。「波打ち」は湿気で紙が波のようにうねってしまう状態のこと。「見当ズレ」は、4色の位置が合わずにブレたように印刷されてしまうこと。(4色については「編集部日記06」で解説しています!)そして「裏移り」はインクが乾いてないときに重なり合った紙のインクが付いてしまうことです。これは家庭用プリンターで経験済みの方もいるはず。
ちなみに最初に紹介した【温度24度・湿度55%】という数字。これは紙が工場で作られたときの状態なのだとか。紙にとっても人にとっても過ごしやすい快適温度。これを管理することは、品質において重要なことなのです。
明日は漫画更新日。今回はサブキャラ並みに登場中の“あの子”の出番です!お楽しみに。
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