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2021

08

30

【29】ぶり

こんにちは(=^x^=)
LIGHTS LAB
のライターかとうゆうこです。
かとぅーとでも呼んでください。

 

 

A.新規感染者数が○日ぶりに○人を超えた

 

こんなニュースを最近よく目にしますよね。

新規感染者数が増えてしまったということで

内容については残念なのですが

日本語としては、何か違和感を感じますか?

 

 

ではこちらはどうでしょう。

 

B.新規感染者数が○日ぶりにゼロになった

 

ゼロ! こんな日が続くといいですね。

 

 

さて

AとBの文を見比べて

何か感じ方に違いはありますか?

 

 

今回は「~ぶり」の使い方についてお話しします(=^x^=)

 

 

「~ぶり」は

ある状態や出来事が起きてからいくらか時間が経過し

再び同じような状態や出来事が起こる場合に使う接尾語です。

 

 

スポーツなどで

○年ぶり○回目の優勝

などという言い回しもよく見かけますよね。

 

 

なぜ今回ABのような例を挙げたかとういうと

「~ぶり」という表現は

好ましい状況(今回の例文ではB)で使われるもので

好ましくない状況(今回の例文ではA)では使わない

という説があるからです。

 

 

辞書によって

「好ましい」「好ましくない」という感情に触れているものもいないものもあるため、判断に迷いますね。

 

 

例文のようなニュースを発信しているのは新聞社や出版社、テレビ局などですから、その判断は会社によるといえます。

たとえばNHKでは「期待感を含んでいる」場合に使うことを基本としているようですし「好ましくないことにも使う」と注記している辞書もあるようです。

 

 

あらためて考えてみると

○年ぶりに全国大会出場

○日ぶりに救出された

○年ぶりに再会した

など喜ばしい場面で使われる印象が強いようにも思います。

 

 

でも

○年ぶりの豪雨災害

○年ぶりの業績赤字

といった使い方も見かけるような気がします。

 

 

好ましい、好ましくないの判断が時と場合によることもありますよね。

たとえば

ずっと雨が続いて水害の危険が迫っていたら

「○日ぶりの快晴」は有り難いことですし

ずっと雨が降らずに水不足の時は

「○日ぶりの雨」は恵みの雨になるわけです。

 

 

こうして考えると「~ぶり」は

好ましい場面で使われることが多いようですが

そうでない場合もあるという

グレーな結論に至ります。

これまでこのブログでもグレーゾーンの表現を扱ったことがありますが

日本語ってこのようなことが多いですね。

 

 

「~ぶり」に関わらず

受け手によって違和感を感じる可能性が少なくない場合

かとぅーはできるだけ別の表現を探します

 

 

今回の「~ぶり」の場合

かとぅーとしては

「好ましい状況」で使われることにはあまり違和感がなさそうだけど

「好ましくない状況」で使うことに違和感を感じる人も多そうだから避けた方がいいかも…という判断になります。

 

 

たとえば冒頭のA

A.新規感染者数が○日ぶりに○人を超えた

ではなく

A.新規感染者数が○人を超えたのは○月○日以来のことだ

A.新規感染者数は○月○日の○人をさらに上回った(○人に迫る多さだ)

 

という表現に変えるというように。

 

 

受け手の違和感うんぬんの前に

書き手が自分なりの信念を持って表現することも大事ですが

不特定多数の読み手を対象とする場合は

できるだけ多くの人にスッと入っていく表現を考えることも大切かなと思います(=^x^=)

 

 

ちなみに感染者数を伝えるニュースについては

「感染者数○人を記録した」

「感染者数○人は最多タイ」

などという表現についても違和感を覚えるという意見が見られました。

皆さんはどのように感じるでしょうか。

 

 

 

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最後までお付き合いいただき
ありがとうございます(=^x^=)♡
ご意見・ご感想・ご要望などコメントもお気軽に

 

 

プロフィール

 猫と鮭と苺を愛するLIGHTS LABのコピーライターかとうゆうこです。タイトル通り気長に日本語検定1級を目指しているのですが、覚えた先から忘れていくので受かる気がしません。がんばるぞ! ま、1級じゃなくても日本語愛は変わりません♥
 このブログでは、実用的で今すぐ役立つ日本語情報!…ではなく個人的にアンテナに引っかかった日本語アレコレをお届けします。たまに日本語とは一切関係のないネタが出てくるかもしれません。
 お茶のお供に、殺伐とした気分の鎮静剤として(逆効果だったらすみません)さらっと読んでやってください。

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