search search
contact contact

2021

02

26

【12】 春眠不覚暁

こんにちは

LIGHTS LAB のライターかとうゆうこです。

かとぅーとでも呼んでください。

 

 

春一番、雪、雨…

天候は気まぐれ。

だけど着々と春の気配を感じるようになってきましたね

(=^x^=)

 

過ごしやすい陽気に

夜が明けてもついいつまでもウトウト…zzz

なんてこともありますよね

 

そんな時に思い出すのが

春眠暁を覚えず

という言葉

 

春の夜はとても眠り心地がいいので

朝が来たことにも気づかず

つい寝過ごしてしまう

そんな意味があり

 

春眠暁を覚えずという通り

春の朝はずっと布団にくるまっていたい…

というように使います

 

 

これは

中国唐代の詩人

孟浩然(もうこうねん)が詠んだ

漢詩「春暁(しゅんぎょう)

の一節で

「春眠暁を覚えず」

には続きがあります

 

 

以下全文

〈原文〉

春眠不覚暁

処処聞啼鳥

夜来風雨声

花落知多少

 

〈書き下し文〉

春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)

処処啼鳥を聞く(しょしょていちょうをきく)

夜来風雨の声(やらいふううのこえ)

花落つること知んぬ多少ぞ(はなおつることしんぬたしょうぞ)

 

〈現代語訳〉

春の眠りは心地よいから

夜明けにも気づかずぬくぬくと眠っている

あちこちから鳥のさえずりが聞こえてくる

そういえば夕べは風雨の音がしていた

花はどれほど散ってしまっただろうか

 

〈語句の意味〉

春暁…春の日の明け方

春眠…春の夜の心地よい眠り

不覚暁…夜明けに気づかず

処処…あちこち

啼鳥…鳥の声

夜来…昨夜(昨夜からずっと)

多少…どのくらい

 

 

漢文の読み方

古典の授業で習いましたよね

私は苦手でしたが…

 

 

こうしてみると

「夜が明けてもしばらく眠り続けてしまう」

という意味はあるけれど

「寝坊」

と直接的に表現しているわけではないようですね

 

ただ

夜が明ける→起床する

→夜が明けても起きない→寝坊する

とつながって

「朝寝坊」

の意味で使われているのですね

 

ちなみに

昼下がりのポカポカ陽気でつい居眠りしてしまうという場合は

春眠暁を覚えずは適当ではありません

あくまで「暁」=「夜明け」を表現している言葉ですから

 

 

鳥のさえずりが聞こえてきて

あれ? もう朝?

とぼんやり意識を取り戻しながら

そういえば

昨晩は雨や風の音がしていたな…

花はだいぶ散ってしまったかな…

などと

朝だとうすうす気づきながらもなかなかシャキッと起きられず

寝ぼけた頭でぼんやりと記憶をたどり

自然の動きを気にかけている様子

 

暗闇の中で木々を濡らし、揺らしていた風雨

それらはやがて収まり

鳥たちが朝を告げる

地面には濡れた花びらが落ちている…

 

一晩の時間の流れと共に

自然の移り変わりが見事に表現されています

 

たった20語に

これだけの描写と心理を映し出すなんて

その豊かな感性と表現力にほれぼれします

(=^x^=)

 

そういえば

かの有名な

清少納言『枕草子』でも

「春はあけぼの」

と春の朝の素晴らしさを歌っています

昔から春の夜明けには

人々の心を打つ魅力が備わっていたのですね

(=^x^=)

 

多少の朝寝坊も

春の朝の心地よさをかみしめていたと思えば許される…?

それもいいけど

ちょっと早起きして

去りゆく夜を見届けて朝を迎えてみると

一日の始まりがより清々しいひとときになるかも

 

たくさんの命が目覚める春

昨日と今日

朝と夕方

同じ場所でもちょっとした変化に気づいて心が動く

そんな瞬間を大切に過ごしたいものですね

(=^x^=)

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

最後までお付き合いいただき

ありがとうございます(=^x^=)♡

ご意見・ご感想・ご要望などコメントもお気軽に☆

プロフィール

 猫と鮭と苺を愛するLIGHTS LABのコピーライターかとうゆうこです。タイトル通り気長に日本語検定1級を目指しているのですが、覚えた先から忘れていくので受かる気がしません。がんばるぞ! ま、1級じゃなくても日本語愛は変わりません♥
 このブログでは、実用的で今すぐ役立つ日本語情報!…ではなく個人的にアンテナに引っかかった日本語アレコレをお届けします。たまに日本語とは一切関係のないネタが出てくるかもしれません。
 お茶のお供に、殺伐とした気分の鎮静剤として(逆効果だったらすみません)さらっと読んでやってください。

最新記事

「【12】 春眠不覚暁」への4件のフィードバック

  1. 漢詩、ステキですよね。
    漢文の授業では、日本語で書き下し文的に読むのですが、中国語での発音も聞いてみたいなあと思います。
    中国で公開される邦画のポスターなどを見ると、キャッチコピーが当たり前なのですが中国語になっていて、カッコいいんですよね。

    1. toyomさん
      コメントありがとうございます(=^x^=)
      映画のタイトルも国によって表現が違って面白いですよね
      たまになぜこうなった?みたいなのもあったりして(^_^;
      中国語には日本では使わない漢字もたくさんあって、それも興味深いですよね
      漢字って、形だけでもなんかカッコ良かったり、1文字だけでもなんとなく意味やイメージが湧いてきたり奥深いなー面白いなーと思います
      以前「形がかっこいい」という理由で「台所」とタトゥーを入れた外国人がいたという話を聞いたことがあります
      料理人ならピッタリなのですが 笑

  2. 本当に昔の人は感性が豊かですね( ´∀`)
    最近は鳥のさえずりを聞いたり、草花を見るってことをほとんどせずに毎日を過ごしてました^^;
    身の回りの自然を改めて感じてみれば生活が豊かになりそうですね‼︎

    1. harumakiさん
      コメントありがとうございます!
      その通りですね〜♪
      目には見えないけれど、自然の癒す力はホンモノだと思います
      自然の声に耳を傾けるゆとりを忘れず過ごしたいものですね(=^x^=)

コメントを残す

広島の企画デザイン制作会社「中本本店ライツ・ラボ」

© LIGHTS LAB. NAKAMOTOHONTEN.Corp